Tomorrow will be a better day.

ウェイな推しのあれやこれやを壁打ち。

オタクVSウェイ②

ところで、その先月あったイベント。

単体ではなく、推しくんが所属してるグループでのイベントなんですが、終了後にお見送りハイタッチがありまして、ズラッと縦1列に並んだ若手俳優たちとハイタッチをしながら会場を後にします。

私の推しくんに対する耐性は0です。名前の字面を見ただけで動悸が激しくなるほどの重症です。ひたすら弱い。

そんな私が推しとハイタッチをする。極度の緊張で列に並ぶ前からテンションがおかしくなってます。

列の最後尾付近にいる推しくん。出口に近い方、言うなればゴールにいます。でも推しくんの前を通らないと会場からは出られない。人気メンバーが複数人そこにいるので妙な威圧感があります。なんて言うの、何者もを跳ね返すイケメンバリアのような眩しいアレ。大好きな推しくんなのに、ラスボスに挑むレベル10の雑魚キャラみたいな気分になります。推しがラスボス。跳ね返される確率200%です。

ハイタッチの速度は思ったよりもゆっくり。ひと言声をかけられる余裕がありました。

そんな条件下で、今日は推しくんに声をかけようと決意するレベル10の雑魚。無意識に自分でハードルを上げてしまう。無謀にも程があります。

あともう少し、もう少しで推しくん…とハイタッチしながら横目でチラチラチェックするオタク。他メンバーの人ごめんなさい。

ついにきた!目の前に推しくん!

もうとにかく声をかけることで頭がいっぱいなので必死に口を開く。

「◯◯(推しくんが出演する作品)絶対見ます!」

よくあるありきたりなひと言。

すると推しくんなにも言わず、リアクションのみで返してきました。

は………?

ただでさえ真っ白な私の頭が大混乱します。

え、なに?なにこのリアクション、どういうこと?なんかまずいこと言ったの?聞こえてなかった?

たぶんそこで足が止まったんでしょうね(全く記憶にない)、スタッフに剥がされて高速で退場しました。私の前にファンの子は誰1人いないという状況。

しまった!私が足止めしてしまった、失敗した…!

推しくんのリアクションの意味を考える前にまずそれがなによりもショックでした。

推しくんに迷惑かけたんじゃ…!?

クソうざいオタクと思われたんじゃ…!?

根がネガティブ思考なのでいっきに落ち込みます。

経験値ないクセに余計なことするから!ああああ大失敗だ…!

帰途の道すがらひとしきり猛省しました。

猛省しながら、落ち着いて考えます。

あのリアクションはどういう意味だったんだ?

私の言ったことが仮に聞こえていたとして、いい方向に捉えるなら、「OK、ありがとう」みたいな身振り手振り…だった気がします。上手く表現できない。

顔はたぶん、笑ってた…気がする(顔を直視できないのでここらへん記憶が曖昧)

オタク、ウェイのリアクションを瞬時に理解できない問題発生。

口で、言葉で言ってくれれば…!

適当にありがとうとか、どうもーとか、なんかあるでしょうに!

いやあのリアクションにノリきれない(ノる前に理解できてない)私がいけないのか…。

こんなんで推しくんと意思疎通を図れるのだろうか。

意思疎通ってそんな大袈裟なものじゃなくて、芸能人とファンの間でよくある典型的な会話ですよ。

「応援してます、頑張ってください」

「どうもありがとう」

これ!この会話をできるのかって話ですよ。

まあ、できるとは思うんです。機会さえあればいつかは。

ただなんと言うか、推しくんのことが好きです、応援してますっていう気持ちを伝えられるのか。伝えても、本当に伝わるのか。

お手紙なら伝わるのか。お手紙もウェイなノリで書いた方がいいのか。そもそもウェイなノリの手紙ってなんなんだ?…わからない。

ウェイな推しくんがわからない。

というわけで、推しくんに対して一抹の不安を抱いたイベントでした。

オタクVSウェイ、オタクの完全敗北。